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01感電に注意
Vol.01
8 knowledge
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アイ・ペットクリニックの西井先生が作る物語から愛犬・愛猫に起こりえる出来事をレクチャーする企画です。
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1、【良かれと思って行った防寒対策で…感電の恐怖】
寒い時期は、わんちゃんもねこちゃんも防寒対策が大事ですよね。そんな防寒対策も、わんちゃんねこちゃんのイタズラの魔の手にかかれば恐ろしいことにもなるので、
普段の生活の中でわんちゃんねこちゃんの性格を知っておくことも大切です。
□看護師「先生、ケージに入れていた電気カーペットのコードを噛んでしまって、ぐったりしている仔犬が来られました!!」
■西井「オッケー、先にお話ししてくるから酸素室の準備とレントゲン検査の準備をお願いね。」
診察にいくと、ゴールデン・レトリバーの仔犬だった。
どうやら、コードを完全に噛み切っていて、どれぐらいの時間「感電」していたかはわからないとのことだった。
心配なことがひとつあったので、飼い主さんに説明をし、検査を行うことに。
□看護師「先生、感電だとなぜレントゲンなんですか?」
■西井「それはね、感電によって体の中の微小な血管が障害を受けて、『肺水腫』という肺の中の肺胞(酸素と二酸化炭素のガス交換をする部分)に水がたまる疾患になる可能性があるからなんだよ。」
□看護師「えっ!!感電でも肺水腫になるんですか。肺水腫といえばてっきり心臓病からくると思っていました。」
■西井「非心原性肺水腫といわれているよ。ほかには煙を吸いすぎたときや薬品によって起こる場合もあるんだけど、心臓からくる肺水腫と違って利尿剤による治療の反応が乏しい場合があるから、最悪の場合、呼吸困難が進行して命取りになる場合があるんだよ。」
□看護師「なるほど、それで酸素室とレントゲンの準備だったんですね。感電って思っている以上に怖いんですね。」
幸いにも、レントゲン検査で肺水腫にはなっておらず、口周りのやけどですみました。
紐やロープで遊ぶのが大好きな子は、特に注意が必要です。万が一、噛んでいるのを見つけた場合は、先に電源コードを抜くことを意識しましょう。
そうすれば電気の流れを止めることができます。
ペットケアセンター アイ・ペットクリニック
< 眼科・腫瘍科・皮膚科・循環器科・CT>
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