03 白内障

3、【うちのわんこの目が白い!!これって…白内障!? 】

我が家の愛犬、メリーは 8 歳のトイ・プードルです。今日は月に一度のトリミングの日です。 今回は、お迎え時に「メリーちゃんの目なんですが、少し白くなっているように見えました。ま た病院に行かれた際に、先生に相談してみてください」と言われ帰りにいつもの病院で眼科の先 生の診察予約をしました。 

診察当日

■先生「目が白いかも?と伺いましたが気づかれたのはいつ頃ですか?」

□私「先日、トリミングで指摘されて・・私自身は気づきませんでした。」

■先生「わかりました。それでは一度、目の検査をしますね。」

そう言って、先生は部屋の電気を消して、いろいろな道具を使いながらメリーの目を調べ始めま した。 先生「拡大鏡で見ると、目の中にある水晶体と呼ばれるレンズに少し濁りがあります。しかし今 の状態だとレンズ全体を見れないので、散瞳とよばれる瞳を広げてレンズの全体を見やすくする 目薬をささせてください。15 分ほどで効果がでてくるのでそこで改めてチェックしましょう。」 私「わかりました。よろしくお願いします。」 

検査が終わりました。

■先生「メリーちゃんの目は、未熟白内障という状態です。今で、レンズの 20%ほどに濁りがでて います。白内障の進行スピードはその子その子により異なるので、経過を追いながら、時期が来 れば手術を検討する必要があります。」

□私「先生、白内障を治す目薬がネットにあったのですが、それを使っても治らないですか?」

■先生「人でも一度なってしまった白内障を治す目薬がないのと同じで、わんちゃんでも目薬で治 すことはできません。なぜなら白内障というのが、レンズの中のたんぱく質が変化してしまうの が原因だからです。イメージとしては、卵の白身を加熱すると白く固まりますよね?その固まっ た白身を元の透明な白身に戻せないのと同じです。」

□私「なるほど、確かに戻せないですね。今後はどうしていけばいいですか?」

■先生「白内障には手術に適した時期がありますので、定期検査を行って進行具合を追っていきま しょう。お家では、白内障による眼内炎という目の炎症を予防するために、目薬をさすことをす すめます。しかし、急激に白内障が進行する場合があるので、急に目の白い範囲が増えたと気づ いた場合は、来院してください。急な進行の場合には、手術に適した時期を一瞬で通り過ぎてし まう場合もあります。」

こうして、メリーの白内障の定期検診がスタートしました。気づいてくれたトリマーさんに感 謝です。 

白内障のサイン
・目が白く濁っている場合には、白内障の可能性があります。
・感電したときや持病で糖尿病がある場合には白内障のリスクが上昇します。
・1 歳前後の若い子でも発症する場合があります。

※最終的には、レンズの濁りをとるための手術です。しかし、手術にも良い面（メリット）だけでなく悪い面（デメリット）もあります。少しでもおかしいかな？と思ったら眼科の先生に相談しましょう!!