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アイ・ペットクリニックの西井先生が作る物語から愛犬・愛猫に起こりえる出来事をレクチャーする企画です。

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08_低温やけど

Vol.08

what happens

8、【低温やけどにご注意を!!

 

朝晩の肌寒さが身にしみるようになってきたある日。

 

□看護師「先生、先ほどの患者さんに低温やけどかも?と言われていましたが、わんちゃん・ねこちゃんでもなるんですか?」

■西井「もちろんなるよ!!体温より少し高い44℃~50℃くらいに直接触れていると、早くて1時間ほどで低温やけどになってしまうんだよ。」

 

□看護師「えっ?そんなに短い時間で低温やけどになるんですか?」

 

■西井「その子の皮膚の状態や、接触していた時間によっても異なるけどね。皮膚が赤くなったり、その部分の毛が薄くなったり、ひどいと水ぶくれや脱毛してしまうこともあるんだよ。」

□看護師「人間だと、貼るカイロやノートパソコンを膝の上に置いて使っているときに低温やけどになると聞きますが、わんちゃん・ねこちゃんだとホットカーペットやこたつが原因ですか?」

 

■西井「そうそう。ホットカーペット・こたつ・ファンヒーターが代表格かな。服を着させたり、器具にカバーを付けて直接皮膚に触れないようにしたり、近づき過ぎないようにしたりすることが大事だね。人と違って毛で覆われているから、低温やけどに気づくまでに時間がかかってしまう時もあるしね。」

 

□看護師「よくストーブの前で寝ていたねこちゃんの毛がこげてしまったと聞きますが、まさかホットカーペットなどでも低温やけどをするとは…。防寒対策も大事ですが低温やけど対策も大事ということなんですね。」

■西井「そうなんだよ。知っていると事前に予防できる場合があるしね。やけどと一緒で低温やけどになってしまうと治るまでにかなり時間がかかるから大変なんだよ。」

 

少し肌寒い季節になってきたので、そろそろ防寒グッズの用意をする時期かと思います。

 

最近の動物用ホットカーペットは低温やけどになりにくいように工夫されていますが、人が使う暖房器具はわんちゃん・ねこちゃん用に設計されているわけではないので注意が必要です。

 

 

《低温やけど》

ペットケアセンター アイ・ペットクリニック
< 眼科・腫瘍科・皮膚科・循環器科・CT>
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