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06_低血糖
Vol.06
what happens
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アイ・ペットクリニックの西井先生が作る物語から愛犬・愛猫に起こりえる出来事をレクチャーする企画です。
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6、【子犬・子猫を迎えたときに注意したい低血糖】
夕方の診察時間中に一本の電話がかかってきた。
□看護師「先生、買い物から帰ってきたら、先日迎えた子犬がぐったりして震えている、とのことです。来てもらいますね。」
■西井「OK。病院まで何分で来れるか聞いてね。」
□看護師「わかりました!!」
■西井「来られたらすぐに預かって様子を見ようか。その間に飼い主さんに話を聞いてくれるかな?準備は、留置(血管のルート確保)と体温計、簡易血糖検査機、あと酸素室ね。留置とるときに一緒に採血するから。」
□看護師「先生、預かってきました。痙攣を起こしています!!」
■西井「子犬だし低血糖かな。よし、留置とって採血したから血糖値を先に測って、残りは門脈シャントや他の原因を調べるのに検査をお願いします。」
□看護師「血糖値23mg/dLです。」
この後、血管内にグルコース(糖分)を入れたことで痙攣は収まり、容態も安定してきました。幸いにも低血糖以外に異常はありませんでした。
□看護師「先生、飼い主さんに話を聞いたところ、食が細いみたいでなかなかご飯を食べてくれないようです。お昼も10粒ほどしか食べてくれず、でも元気に走り回るから大丈夫かな?と思って出かけて帰ったら、この状態だったみたいです。」
■西井「なるほど、食べている量が少ないのに運動量が多かったから、エネルギーを消費しちゃって収支が合わなくなっちゃったんだね。なかなか食べてくれない子に多いからね。」
□看護師「この前は、下痢がひどい子犬ちゃんも低血糖になっていましたね。」
■西井「子犬や子猫の低血糖はいろいろな原因で起こるからね。食べない・吐く・下痢などがあるときは注意が必要だね。」
□看護師「食が細い子に食べさせる良い方法ってあるんですか?」
■西井「正直、その子その子で食欲はバラバラだから、一概に『こうしたら絶対食べます!!』っていうのはないんだよね。子犬の間は何とかして食べさせるっていうのが、低血糖にならないための予防だね。」
わんちゃんはよく食べる、ねこちゃんは気ままに食べる、と一般的には思われていますが、中にはなかなか食べてくれなくて、実はこういった低血糖を引き起こす子も多いです。新しく家族に迎えた場合は注意が必要ですね。
《熱中症》
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