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アイ・ペットクリニックの西井先生が作る物語から愛犬・愛猫に起こりえる出来事をレクチャーする企画です。

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05_熱中症

Vol.05

what happens

5、【楽しい散歩が危険なものに…

 

少しずつ夏を感じさせる暑さが出てきたある日、
1本の電話が入る。

 

□看護師「先生、お昼の散歩から帰って来たわんちゃんがぐったりしてよだれが止まらない、どうしたらいいですか?という内容の電話がかかっています。」

■西井「犬種は?」

□看護師「フレンチ・ブルドッグちゃんです。」

■西井「今日は暑かったから熱中症の可能性があるね。すぐ来てもらうように伝えて!!来る時には、保冷剤などで喉を冷やしながら、エアコンをガンガンに効かせて連れて来てって伝えてね。」

□看護師「伝えました。15分ほどで着くそうです。」

■西井「了解。その間に準備しておこうか。」

□看護師「今日ぐらいの暑さでも熱中症になるんですね。」

■西井「どれくらい散歩に行っていたのかと、地面からの照り返しの強さ、あとは犬種が原因かな。基本的にわんちゃんは人みたいに全身で汗をかいて放熱することができないから、人より熱中症にはなりやすいんだよ。特にフレンチ・ブルドッグのように短頭種といわれる犬種は、喉や気道の作り的に呼吸がしにくく、温度管理がしにくいといわれているから余計にだね。」

 

□看護師「なるほど!!病院にもネッククーラーをつけて来られるわんちゃんがいましたね。」

■西井「そういった熱中症対策や、暑い時間帯は散歩に行かないという工夫が必要だね。もちろん、短頭種だけじゃなく全ての犬種で、散歩時や外で遊んでいる時の熱中症はあるし、ねこちゃんでも一緒に出かけた時や、車内に放置した時になりうるよ。」

□看護師「もし熱中症かな?と思った時に家でできることってあるんですか?」

■西井「体温が何度まで上がっているかと、その子の状態によって変わるから一概には言えないけど、まず病院に電話する。病院までの距離が遠い場合は、体温を下げるためのアドバイスがもらえるからね。その時に、わんちゃん用の体温計があれば今の体温が何度か分かるから、より的確にアドバイスがもらえるよね。」

 

暑くなる季節です。熱中症対策も大事ですし、散歩に行かないという選択もひとつです。

 

 

 

《熱中症》

ペットケアセンター アイ・ペットクリニック
< 眼科・腫瘍科・皮膚科・循環器科・CT>
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