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アイ・ペットクリニックの西井先生が作る物語から愛犬・愛猫に起こりえる出来事をレクチャーする企画です。

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03_アレルギー

Vol.03

what happens

3、【え?わんちゃん・ねこちゃんにも花粉症!?

 

□看護師「先生この時期、私、花粉症できついです…。そういえばこの前、患者さんにも『これ、花粉症みたいなやつです』って言っていましたが、動物にもあるんですか?」

 

■西井「花粉症っていう病名ではないけど、似たようなものがあるよ。例えば『結膜炎』。結膜炎の原因はたくさんあるんだけど、散歩に行って草むらに顔を突っ込んでから目やにが激しかったり、涙目・充血がある場合には花粉によるアレルギー反応が原因のことがあるよ。」

 

□看護師「確かに!!毎年、この時期に『散歩に行ったら目やにがひどくなったり、顔のかゆみが出る』と話していた飼い主さんがいらっしゃいましたね。」

 

■西井「そうそう。あまりにひどいと一時的に顔が腫れる場合もあるよ。ワクチンアレルギーの時みたいにね。ただ難しいのが、この検査をしたらアレルギーが原因です、とはっきりわかる検査がないんだよ。」

 

□看護師「え?でも先生、時々『アレルギーの検査してみませんか?』って言っていないですか?」

 

■西井「まったく意味がないという訳ではないんだよ。考え方が難しくて、アレルギーの元になるアレルゲンっていうものに体がどれくらい反応しているのか?を調べているのがアレルギー検査。でも、反応しているから必ず症状と一致するという訳でもないし、すべてのアレルゲンを調べられる訳じゃないからね。そういった意味で『現状、調べるアレルゲンの中に過敏に反応しているものはあるか?あるならそれを避けて、症状が治まるかみてみましょう』って感じかな。」

 

□看護師「…確かに内容は難しいですね。それで、皮膚病が多いイメージの柴犬ちゃんで検査することが多いんですね。納得しました。」

 

■西井「私たちみたいに『たぶんこれが原因だと思うんです』って話してくれないからね。さらには痒みや不快感が出ると、わんちゃん・ねこちゃんは『掻く』という行動に出るから、ほうっておきすぎると、自分の体を傷つけちゃうことにつながっちゃうんだよ。」

 

□看護師「目に傷ができたり、皮膚から血が出ちゃう場合もありますもんね…。」

 

 

『花粉症のよう』と例えるように、症状の緩和には抗ヒスタミン薬やステロイドを使用することが多いです。
その子の症状により使える薬、使えない薬もあるので、まずは先生に相談してみましょう。

 

そして、お散歩後にこのような症状が出る場合には、お散歩コースの見直しも必要ですね。
歳とともに視力が低下している場合から、病気が原因で見えなくなっている場合もあり、

 

原因によっては一大事になる場合もあります。目が見えてないのかな?と思ったら、一度、診察してもらうことをおすすめします。

 

《アレルギー》

ペットケアセンター アイ・ペットクリニック
< 眼科・腫瘍科・皮膚科・循環器科・CT>
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