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08 弁膜症
Vol.08
sick signatures
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アイ・ペットクリニックの西井先生が作る物語から愛犬・愛猫の病気のサインをレクチャーする企画です。
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8、【その咳、弁膜症のサインかも?】
うちには、チワワのタクオがいます。
10歳を過ぎたころからカッカッという咳みたいなのが増えてきました。
年をとったなぁ~と思っていたのですが、今日している咳はなかなか止まらない。あまり動こうともしないし、何かおかしい。
そう思い、病院で診てもらうことにしました。
□私「先生、最近咳が多いなと思っていたのですが、今日はなかなか咳が止まらないんです。」
■先生「確かに、待合室でもカッカッとしてましたよね。まずは聴診しますね。・・・はっきりとわかる心雑音がしています。弁膜症の可能性が高いので心臓の検査をさせてください。」
□私「よろしくお願いします。」
確かに、チワワには弁膜症が多いってどこかで見た気がするな…。まさかタクオが…。
■先生「検査結果が出ました。結論から言うと、タクオちゃんは僧帽弁閉鎖不全症です。心臓には4つの弁があります。左の僧帽弁と大動脈弁、右の三尖弁と肺動脈弁です。この左の心房と心室を隔てる僧帽弁が経年劣化してきちんと閉まらなくなってきているのが原因です。」
□私「先生、今後どうしていったらいいのですか?」
■先生「お薬を始める必要があります。タクオちゃんは、現在ステージB2にあたります。今回問題となっている咳も、弁膜症により血液の循環がうまくいかず心臓の中で血液の渋滞が起き心臓が大きく膨れることで、空気の通り道である気管を圧迫して生じています。」
□私「薬を飲むと治るんですか?」
■先生「いいえ、お薬はあくまで心臓の機能を助ける補助です。完全に治すには手術が必要です。どちらの選択がタクオちゃんにとっていいのか、一緒に考えていきましょうね。」
こうして、先生と一緒に相談しながらタクオの
僧帽弁閉鎖不全症の治療を始めることになりました。
弁膜症のサイン
・咳が出る
・息切れしやすい
・倒れる
※弁膜症の治療方法には、弁膜の手術・薬による補助などがあります。
ペットケアセンター アイ・ペットクリニック
< 眼科・腫瘍科・皮膚科・循環器科・CT>
奈良県橿原市今井町3-11-22
年中無休
10:00〜19:00(要予約)
詳しい情報は下記ボタンよりHPにてご確認下さい。